【2021年】看護師向け心電図フロンティアセミナーを受講しました
昨年度にJHRS認定心電図専門士の資格を得ることが出来ました。
しかし資格取得がゴールではなく、その資格を維持する為には常に知識のアップデートが必要。と言うわけで資格を更新する為には単位が必要なのです。
単位取得ってどれくらい必要なの?と言った疑問は下記を参照してみてください。
そんなわけで久々に心電図の勉強をすることにしました。もちろん単位の為でもありますが、久々に研修を受けることにワクワクしかありません。
以下は備忘録ですが、もし気になる方は読み進めて頂ければ幸いです。
【2021年】看護師向け心電図フロンティアセミナーを受講しました
今回の看護師向け心電図フロンティアセミナーは日本不整脈心電学会が主催している研修。このご時世であり、オンラインでの受講です。
ざっくりとした概要は以下です(引用させて頂いています)
昨年度もご好評をいただいた心電図判読の基礎から中級まで(初級、中級コース)、および植込み型心臓デバイスの基礎から応用(デバイスコース)を、経験豊富な講師が丁寧に分かり易く解説いたします。
3つのコースは自由に選べ、WEB配信により、好きな場所で好きな時間にご受講いただけます。
はじめて心電図を学ぶ方にも、心電図検定、植込み型心臓デバイス認定士の受験対策としても、また、後輩への指導のご参考にもお勧めいたします。
個人的には心電図判読も大分疎かになっており、Twitter界隈の心電図トークにも参加する自信もすっかり失っていましたので・・・・全て受講することに決めました!
申し込み後、研修の受講前にテキストが送付されます
きっとこの記事を読み進めている方は、どんなテキストが頂けるのか気になるかと思います。テキストの中身はパワーポイント資料です。
なので研修受講前にざっくりと目を通しておくと、研修の内容がスムーズに入ってくると考えます。
資料に書いてある内容の抜粋
~初級コース~
モニター心電図と12誘導心電図・心電図と血行動態・頻拍の見方・徐伯心電図の見方
~中級コース~
虚血性心疾患・頻脈性不整脈
~デバイスコース~
基礎から応用(適応となる不整脈・ペースメーカの基本設定、用語の説明・作動した実例など)
どの級においても、心電図のことを少しでも学習している人向けだと思います。
と言う方向けではないように思えました。難しい単語も多く出ます(個人的な意見)
むしろ
と言う方向けです。
それで3コースまとめて受講で8000円です。なんと言う安さでしょう、お得です(宣伝)
全て受講したみた看護師の感想
初級・中級・デバイスコースの全てを受講しました。
ここからは個人の意見なので参考程度に読んで頂ければ幸いです。
初級コース~心電図はじめの一歩
初歩的な部分の解説はわかりやすく、モニター心電図の貼り方だったりと明日にでも臨床で役立てることが書かれているのが素晴らしいです。
また大事な部分(説明している人にとって)には【重要】と資料に書かれています。あとで振り返る際に【重要】を見て理解を深めるのも良さそうです。
聴講して印象に残った部分
・モニター心電図でST変化 すぐ報告?(仰臥位・右側臥位・左側臥位で波形が変わる)
・実際の脈と心電図の心拍数の違いは?(PVC出現時の症状の訴えについて)
中級コース~心電図さらに一歩
初級で満足いかない方、きっと12誘導でのST上昇下降について気になる方でしょう。そう言った方が満足になることが想像されます。
中級に関しては虚血がメインです。なのである程度循環器について知っていると理解が深まるはず。
聴講して印象に残った部分
・心房粗動のxx対1とは?(伝導比の数え方。図示がわかりやすい)
・頻脈性不整脈の鑑別(シンプルでわかりやすい図示)
デバイスコース~デバイスを知る第一歩
心電図の読み方で人々に挫折を経験させるであろうペースメーカ波形。そのデバイス関連を説明するコースです。
植込み型心臓デバイス認定士を目指す方向けなんでしょうか、割と細かく用語の説明がされています。デバイスを知る上では用語の理解は必須なので、このコースの資料は大切に保存しておきます。
久々に勉強しましたが、やはりデバイス関連は難しい。勉強不足を痛感させられた研修でしたが、一番面白かったです。やっぱり勉強するって楽しいです。
聴講して印象に残った部分
・体外式ペースメーカの基本設定(出力・感度をダイヤルを使って説明。わかりやすい)
・ペーシング設定のための用語・知識(臨床で活かしたいことが簡潔に書かれています)
ちなみに看護師がデバイス知識を臨床で使用するならこちらの本もオススメです。
オンラインで受講することについて
受講期間が長くある分、時間の融通も利くので今回3つのコースを何日かに分けて受講しました。
動画に関しては最初の1回目は内容を飛ばして見ることが出来ませんが、2回目以降は好きな部分まで飛ばすことが出来ます。
本来の研修は1回限りなので、受講期間内であれば何度でも見れるシステムは本当に良いです。オンラインは素晴らしい。
心電図に興味のある方には是非おすすめの研修でした
今回は3つのコースを全て受講して、久々に心電図の面白さに触れることが出来ました。やっぱり心電図は奥深くて楽しいです。
個人的な意見ですが、心電図について学びたい方には是非おすすめですし、心電図に詳しくなってきたけどイマイチ自信がない方の学び直しにもおすすめです。
様々な研修を受けて、自分がわかりやすいと思った説明を聞くことで、自然と知識が頭に入るものです。その時わからなくても、1年後に同じ研修を聞くとわかったと思えるポイントが増えているはず。
もし今回の記事で看護師向け心電図フロンティアセミナーが少しでも気になった方は、日本不整脈心電学会のホームページを定期的にチェックすることをお勧めします。
また同じような研修があれば私も受けたいと思います。以上。まる(@maru02ns)でした。