第69回日本不整脈心電学会学術大会に参加しました
手術室で働くと言う荒波に揉まれて早1年。ほぼほぼ心電図を忘れてしまった看護師。まると申します。
今の生活は手術室業務が勿論優先ですが、やっぱり心電図が好きなことは変わらずな私です。たまには息抜きしたいと言う本音と、JHRS認定心電図専門士の更新の為に学会参加を決意。
今までも日本不整脈心電学会に所属していますが、学会参加はしたことがなく今回が初めてでした
基本的には看護師の割にコミュ障なのでこれからも顔出しする気もなく、Twitter界隈の心電図猛者の方々に声掛けする勇気もないので、一般医療者目線でお楽しみください。
北海道札幌市で開催されたJHRS2023
日本不整脈心電学会が主催しています。今年度は北海道で開催です。ここ最近では資格で有名になりつつある心電図検定を主催している学会です。
私の今回の目的はJHRS認定心電図専門士の資格を更新する為。更新の為には単位取得が必要不可欠なのです。
そんなわけで単位取得が名目ですが、心電図のこと沢山勉強させていただきます(文面で伝わらないと思いますが、心の中では久々に心電図のことが勉強出来るのでウキウキ)
来場
今のご時世は確実にスマホ社会です。
まずは来場2次元コードを読み取り機にかざします。そうすると「〇〇先生」と言われて、ネームカードと参加証をもらいます。
私は看護師ですよ。先生じゃないですよ。なんて思いつつ、このあとに事あるごとに先生、先生と言われて、もはやどうでも良くなります。
ちなみにこのとき学会会場の外で待つキッチンカーで使用出来る500円クーポンも貰えました。
クーポンで美味しいクレープを頂きました、ありがとうざいます!
会場の中に入れば医療機器メーカーのブースや書籍販売もしておりました。全て見れませんでしたが、次回開催の際は複数日でゆっくり色々なブースを見たいなと思いました。
目的のプログラムは3つ
とりあえず入場したところで初めての学会に緊張しつつ、参加するプログラムを改めて確認する。
- 心電図検定部会企画セッション心電図検定対策講座
- 心電図アカデミー1(事前申込制)心電図所見から読み解く症例や疾患の背景:心電図の重要性を再発見しよう共催:日本光電工業株式会社
- 心電図アカデミー2(事前申込制)基本となる12誘導心電図判読のための心電図レッスン共催:フクダ電子株式会社
心電図アカデミーを受講することで単位取得が出来る。そしてありがたい御話も聞ける。ありがたやです。
心電図検定部会企画セッション心電図検定対策講座
周囲を見ると、PC持参、メモ帳持参の方がいるわけで、学会に参加するときはいつでもメモを取る準備が必要だと実感しました。
それは別として心電図検定を受験したことがある身としては、現在の動向について知りたかったわけです。
いざ話を聞いてみて思ったのが、私が受験したときよりも圧倒的に受験者が増えていることです。そろそろ履歴書に書いたら一目がおかれる存在になってきたでしょうか。それくらい看護師の受験者数が多い。
あと納得したところだと、1級~4級までで同じ問題があるとかないとか議論になっていた部分。難易度の調整(合格率含めて)で優しい問題と難しい問題をバランス良く配置しているとのこと。
こう言った作成側の情報って学会ならではなのかなって思いました
その他にも、北海道で心電図マイスターになった方の御話や、心電図マイスターチャンネルの陸先生のST変化についての御話と、あっという間に時間が過ぎていきました。
あとで思い出しつつ、記録しておこうと思いましたらですよ。
なんと心電図界隈の超有名人の築島先生が内容を呟いていたわけです。
細かい内容については築島先生のツイートを見て頂ければと思います。私が書くより端的でわかりやすいです(まさに現地にいなくても行った気分になれる)
ちなみに今までSNSから見てきた築島先生がすぐ側にいました。私にとっての心電図神です・・・が、話しかける勇気もなく、見るだけで終わりました(コミュ障を発揮)
心電図アカデミー1.2
次にJHRS認定心電図専門士の単位取得の為に心電図アカデミーを受講しました。
- 心電図アカデミー1(事前申込制)心電図所見から読み解く症例や疾患の背景:心電図の重要性を再発見しよう共催:日本光電工業株式会社
- 心電図アカデミー2(事前申込制)基本となる12誘導心電図判読のための心電図レッスン共催:フクダ電子株式会社
午前、午後とありました。注意点は2次元コードを参加するときと退席するときの両方登録する必要があること。これをしないと単位は頂けないのです。
しかも遅刻はご法度です。体調不良で途中で退席もNGです。とにかく最後まで聞き入るのです(厳しい)
内容を書けばきりがないので割愛しますが、今まで常識だと思っていたことが、そうでなかったみたいな話が多くありました。
- 右下肢の電極はアース?問題(実はアースじゃありません)
- 左脚ブロックに完全も不完全もありません(前肢、後肢、両方です)
- 迷走神経興奮による心拍低下反応は俊敏。交換神経興奮による心拍上昇反応は一定で早まる
昔の常識は今の常識でない。知識のアップデートはいつでも大切なわけです。
ちなみに築島先生が以下の呟きをしておりますので、内容については参照してみてください。
正直、JHRS認定心電図専門士の単位を取得するための人が私以外にもいたはず。ただ今回のアカデミーを聞く限り、心電図検定を受験する人にとっても有益な情報が多くありました。
心電図検定の受験を考えている人にも参考になる(ST変化、WPWなど)素晴らしいアカデミーでした。
そして今回の学会で改めて循環器-心電図領域にもう一度携わりたいなぁと思いましたね。まだまだ機会はあるはず、必ず働ける。そう信じて今の仕事を全うしていこう。
ありがとうJHRS2023。次はJHRS2024
そんなわけで帰りはバスに乗って帰りました。振り返ればですね。
ランチョンセミナーで美味しいお弁当を頂き、クレープも食べて、飲み物も頂きました。セミナーの資料も頂き、ボールペンも頂き(謎にライト付き使用のボールペン含み)、私は思うのです。
学会に参加=特典がいっぱい
私のようなライトな参加者にとっては嬉しいことばかりの初めての学会でした。
次回参加するときは複数日の参加にして、色々なブースを見学したり、心臓デバイスについてのプログラムも聞いてみたいです。完全に学会の虜です。
ちなみに築島先生のtweetで、ぺいぺいさんが隣にいたと言うことでした。その他にも私が知っているフォロワーさんの皆さんも現地に集合していたようです。いいね!ばかりでリアルでは話しかけられないコミュ障っぷりを発揮しておりました。笑
学会に参加していた皆さんお疲れさまでした!