第2話。独りぼっちの病院歓迎会。適応障害になった看護師
とうとう再就職先にて2ヶ月が経ちました。
私自身は前職を1か月で辞めた病院以上に、自分の気持ちに整理がつかず働いています。
ここが踏ん張り所と周囲に言われますが、今の私にはその言葉すら辛い現状です。こんなに辛いなんて、看護師を辞めたい。上司・同僚が怖い。私は精神的に追い詰められている。
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新入職者対象の歓迎会で更に孤立を深める
入職1ヶ月前と同様で、昼休みはほとんど他のスタッフと喋っていません。無視されることにも慣れてきました。
同じテーブルに座る同僚と話さずに、一人孤独にテレビを見ている。そんな生活が続いていると、自分がおかしくなったように思うことがあります。
看護師はコミュニケーションが大事です。そのコミュニケーションが取れずに、私はどう職場で生きていけば良いのか。わからなくなってきました。
そんな矢先に新入職者対象の病院歓迎会が行われることになりました。
病院歓迎会に向かうところも勿論一人です。そもそも同僚とも最近はほとんど話もしていません。そんな同僚達と円卓の席で一緒になります。
誰ともほとんど話さず、ただただ御飯を食べるのみ。会が進むにつれ、周囲の同僚達はいなくなりました。
私は円卓席で一人で座っていました。
さすがに一人で座る寂しさに耐えられず、何度もトイレに向かい時間を潰していました。何度もです。私は何でこの場にいるのだろうか。
辛い、辛い。誰にも声をかけられない辛さ。2次会もありましたが、もちろん不参加です。私は今回の新入職者対象の病院歓迎会で完全に心が折られました。
この当日ですが、たまたま連絡をとっていた友人がこの経緯を知って私を御飯に誘ってくれました。泣きそうでした。もう辞めたい。
病棟の同僚看護師に呼び出されました
辛い新入職者対象の病院歓迎会が終わりました。後日、同僚に呼び出されました。詰所が見えない場所です。
「最近頑張っているよね。今まではへらへら笑っているように見えたけど我慢しているんでしょ」
「今は色々と言われていると思うけどさ、この苦労はあとで振り返ってみれば自分の為になるのは間違いないよ。だからさ頑張ってな!まぁ俺はあと1ヶ月で辞めるんだけどさ」
わざわざ詰所が見えない裏手に呼び出されて、さぞ私のことをわかっている前提で話してきました。この同僚はその他にも言いたいことを言って、私を開放しました。
この同僚は「今更こんなこともわからないの?」と周囲のいる前で言う人であり、かつ私の存在を無視することばかりしていた。
そんな同僚が急に話しかけてきて、この苦労が振り返ってみて自分の為になるのは間違いないと言われても説得力は皆無です。今さら良い人を演じて、全てを清算しようとも思っているのでしょうか。
そして今まで同様に他の同僚にも「へらへらしている」「にやけている」と指導されることがありました。中には「その態度が患者様に失礼だから」と一蹴されることもありました。
今までの人生で、そんな表情について言われることはありませんでした。別に笑っているつもりでへらへらしていることや、にやけているつもりはありません。
もう病棟で笑わなければ良いんだ。
そうすれば解決する。全てにおいて自分自身に自信が持てなくなってきました。辛い。もう気持ち的にも限界なのかもしれない。