モニター心電図でわかる!サイナスリズム(洞調律)の読み取り方【心電図を勉強する看護師さん向け】
心電図の勉強を始めようと、ついつい解剖生理・イオンチャンネルについて理解をしようとして挫折する方もいるはず。確かに大事なことですが・・・
臨床で働く看護師の肌感覚(個人的)
- モニター心電図を患者様に装着。その波形を読み解き、危険性があるならすぐに医師に報告出来ることが臨床の看護師に求められること
心電図の解剖的な知識を踏まえての自分のアセスメントは二の次。まずは行動。ダッシュです。患者様の状態把握です。
まずは波形の読み取り方を覚えて、そこから心電図に興味をもって知識を増やしていく勉強方法も良いと思いました。
第1回目のテーマは洞調律(サイナスリズム)です。看護記録でNSR or SRと書かれていますよね。
ぜひ今回の記事を読んで、看護記録に「サイナス」と自信を持って書けるようになって頂ければ幸いです。
モニター心電図でわかる!洞調律(サイナスリズム)の読み取り方【心電図を勉強する看護師さん向け】
第1回目。洞調律(サイナスリズム)波形の読み取り方について紹介していきます。
まずは見た目です。波形の紹介をします。その後に波形の読み取り方について紹介していきます。
洞調律(サイナスリズム)の波形とは?
少しモニター心電図上の波形がギザギザしていますが、洞調律(サイナスリズム)です。
P波⇒QRS波⇒T波の流れをイメージします。慣れるまでじっくりみてみましょう。
洞調律(サイナスリズム)の波形の読み取り方
モニター心電図上で洞調律(サイナスリズム)を読み取るうえで、大事なことは定義を覚えることです。
洞調律(サイナスリズム)の定義
- Ⅱ誘導でP派が上向きであること
- P-P(もしくはR-R)間隔が整っている。そしてP-QRSが繋がっていること
医学書によって若干定義は異なる部分もありますが、おおまか上記で大丈夫です。
始まりのP波。そこからQRS波。終わりのT波です。この図はとてもわかりやすく引用させていただいています。
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洞調律(サイナスリズム)を読み解くためにはP波を探す
モニター心電図上で悩むときは、とにかくP波を探すことです。P波が見つかれば次に続くのはQRS波です。この繋がりを見つけることこそ、洞調律(サイナスリズム)を見つける大切なことです。
今回は割愛しますが、どうしてもモニター心電図上でP波がわからない場合は12誘導心電図で確認します。
様々な誘導(心臓を見る位置・角度)でP波の形をチェックすると、見やすい誘導があるわけです・・・その辺を知りたい方は心電図沼の世界が待っております。
まとめ。自信を持ってサイナスを記録に書いてみましょう
臨床で看護師として働いているとモニター心電図をつけることがしばしばあると思います。
洞調律(サイナスリズム)を読み取りは、「PQRST」と唱えつつモニター心電図を何度も見ることで慣れてきます。
わかってしまえば自信を持って看護記録にサイナスと記載出来るはず(例:HR70台SRなど)
もし洞調律の読み取り方を覚えて「P波は何を表しているの?QRS波は?」と疑問が湧いてきた方はそのまま解剖生理やイオンチャネルなどの深い学びに移行してみてください。疑問は解決するはずです。
それでは今回の記事が心電図を学び始める看護師さんの一歩になれば幸いです。以上。まる(@maru02ns)でした。
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